【できるぞ副業!法人設立への道】法人設立大作戦
法人設立するのは、この形態で
「【できるぞ副業!法人設立への道】方針変更!個人事業主をあきらめる」でも述べましたが、非営利法人を設立する方針で行こうと思います。
で、NPO法人・普通型一般社団法人・非営利型一般社団法人の3つの法人形態をそれぞれ見たわけですが、表を再掲しておきます。
| NPO法人 | 一般社団法人 | ||
|---|---|---|---|
| 普通型 | 非営利型 | ||
| 事業内容 | 特定非営利活動20分野に限られる | 法に抵触しなければ、どのような事業でも可能 | |
| 設立に必要な人数 | 社員10名以上 | 社員2名以上 | ← |
| 設立に必要な役員の人数 | 理事3名以上、監事1名以上 | 理事1名以上 (理事会設置法人の場合は理事3名以上、監事1名以上) | 理事3名以上 (理事会設置法人の場合は理事3名以上、監事1名以上) |
| 役員の制限 | ・理事3名以上、監事1名以上 ・親族関係にある理事の数が、理事の総数の3分の1以下であること ・役員報酬を受ける者は、役員総数の3分の1以下 | 無し | ・親族関係にある理事の数が、理事の総数の3分の1以下であること |
| 所轄庁 | 有り(都道府県、市区町村) | 無し | ← |
| 所轄庁の認証 | 有り | - | ← |
| 情報開示制度 | 有り | 無し | ← |
| 税制上の優遇 | 収益事業のみ課税 | 無し | 収益事業のみ課税 |
これを踏まえたうえで、次のような作戦を立てました。
①設立するのは、「非営利型一般社団法人」
NPO法人は、社員を10名以上集める必要があり、役員についても理事・監事で4名以上が必要です。
一般社団法人だと1名以上なので、自分が理事になればいいわけです。また、社員も2名以上ということなので、親族になってもらえばOKです。
さて、ここで目指すは「非営利型」なわけで、理事が3名(親族以外の人が2名)必要で、少しハードルが高いわけですが、税制上の優遇が大きなメリットです。
というのも、副業として収益事業を行うわけですから、どちらにしろ税金は支払う必要があるわけです。しかしながら、この後に述べる理由があるので、非営利型で設立するメリットが生まれるわけです。
②非営利型で設立を目指す理由
副業として収益事業を行うわけですから、課税はされるわけです。ですが、非営利型で設立を目指す理由があります。
実は、妻が小規模ではありますが個人事業を行っているため、それを法人に吸収してしまえばいいのでは…と考えたわけです。
妻はアルバイトをしています。私の扶養に入っているため、収入の総額が130万円を超えると、扶養を外れる必要があります。なので、個人事業を法人に吸収して、経費と売上を妻個人のものにせず、法人で扱ったほうがいいと判断したためです。
これであれば、思いっきり事業にも取り組めると思うので、妻が生き生きと働く姿を見ることができると考えたのです。
③とはいえ、理事2人を誰に頼めるか
理事の人選がネックになります。
当初は全理事を無給とする考えです。そもそも、現時点で売り上げがない中で、役員報酬を支払って赤字を拡大してしまえば、法人の存続にかかわるためです。
とはいえ、無報酬で名前だけ貸してくれる人がいるかどうか、悩むところです。収益が上がってきたら、月額数千円でも理事報酬として渡す約束をすることで、なんとか引き受けてもらえないか、交渉をする必要があります。
④安定した法人運営のための方策(議決について)
3名の理事は、1名は代表理事となり、2名は理事となります。妻は社員となり、理事とはなりません。4人の法人です。
議決は過半数もしくは3分の2の議決権の賛成が必要な事項があります。
ですから、この4人の法人だと、次のような議決が考えられます。
◎が私(代表理事)、○が理事、◇が妻です。
| 状況 | 賛成 | 反対 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 全員一致 | ◎○○◇ | 可決 | |
| 理事一人が反対 | ◎○◇ | ○ | 可決 |
| 理事二人が反対 | ◎◇ | ○○ | 否決 ※「過半数」は半数を超えることなので、否決されます |
これでは、否決される可能性があるため、代表理事の考えで組織運営ができないわけです。
ですから、定款に次のように定めてみます。
(議決権)
第△条 社員は、次の各号に掲げる個数を合計した議決権を有する。
一 社員 1個
二 社員のうち、理事の地位にある者 1個
三 理事のうち、代表理事の地位にある者 2個
四 基金を拠出した社員のうち、その合計額が五十万円までごとに 1個
議決権の個数は、定款で定めることができるので、それを記載しておきます。
さて、先ほどの表はどのように変化するのでしょうか。みてみましょう。
| 状況 | 賛成 | 反対 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 全員一致 | ◎◎◎◎○○○○◇ | 可決 | |
| 理事一人が反対 | ◎◎◎◎○○◇ | ○○ | 可決 |
| 理事二人が反対 | ◎◎◎◎◇ | ○○○○ | 可決 |
これだと、決定も安定的に行うことができます。
もちろん社員が増えた場合にはこの前提は崩れますが、あくまでも個人事業の延長の法人なので、社員を増やす予定はないので、これでひとまずは安心です。
定款を作……る?
さて、法人設立にあたって作らないといけないものに「定款」があります。
というわけで、定款を作ろうと思います。
……が、その前に「法人名」を決めないといけません。
長くなってきましたので、このあたりで次回の記事に。

