資格の話 甲種第四類消防設備士

資格の概要

消防設備士は、消火設備や警報設備、避難設備の設置工事・点検整備を行うことができる資格です。

資格は指定区分ごとに設置工事・点検整備ができる甲種と、点検整備だけができる乙種に分かれています。指定区分は甲種が6種類、乙種が7種類あります。

指定区分消防設備等の種類甲種乙種
特類特殊消防設備等接地工事・整備点検(なし)
第一類屋内消火栓設備、スプリンクラー設備、水噴霧消火設備、屋外消火栓設備接地工事・整備点検整備点検
第二類泡消火設備接地工事・整備点検整備点検
第三類不活性ガス消火設備、ハロゲン化物消火設備、粉末消火設備接地工事・整備点検整備点検
第四類自動火災報知設備、ガス漏れ火災警報設備、消防機関へ通報する火災報知設備接地工事・整備点検整備点検
第五類金属製避難はしご、救助袋、緩降機接地工事・整備点検整備点検
第六類消火器(なし)整備点検
第七類漏電火災警報器(なし)整備点検

資格のデータ

【資格区分】国家資格
【認定団体】都道府県知事
【試験団体】消防試験研究センター
【受験資格】あり(他資格○、実務証明○、研修等 ×)
【試験科目】筆記 ○ 実技試験 × 面接試験 × その他 ×
【科目合格】なし
【科目免除】あり(他資格○、実務経験 ×、研修等×)
【有効期限】なし

資格取得まで

糖尿病の教育入院中、日中は暇だったので、前々から受験を考えていた消防設備士甲4類の勉強を始めました。
ちょうど入院期間中に出願期間だったのが、奈良県の試験だったので出願。
入院中の暇時間を見つけて勉強をしていました。

参考書(後述します)は2冊になっているのでボリュームを感じるところですが、電気工事士の免除を使うと、ほぼ半分近くになります。

さくさくっと読み進めていきます。
法規はやらないと仕方ないので、とにかく読み進めます。火災報知器の詳細など、やっぱり読み進めます。
思った以上に入院中は読み進めることができず、製図までたどり着かずに退院となりました。
集中力ないなぁと、反省。

仕事に復職すると、なかなか時間をとることができません。
残業をなるべく減らし、駅近くのイートインがあるコンビニで、コーヒーを飲みつつテキストを読み進めていきました。
このテキスト、きちんと章末問題なども豊富なので、勉強したあとにすぐ問題を解くことができます。解説もきちんと書いてあるので、間違ったら「なにが?」ということが、きちんと理解できます。

試験日前日に、ようやく製図問題まで解くことができました。
ギリギリです。
よくある受験記などでは2~3回解いて、などと書いてありますが、私は1回しか解くことができませんでした。ダメダメです。

前日夜に、受験票を印刷して鞄に入れます。
しまった!用意した写真のサイズが違う(汗)

急いでスマホで写真撮影し、プリンタで印刷します。
よかった、前日で…

そして、今回の試験場は奈良県・天理大学だったので、朝6時に家を出ます。
天理大学までは車で90分ほど。少し余裕をもって出かけます。

集合時間の60分以上前に到着したのですが、駐車場にはすでに多くの人が。
教室も空いてるかもしれませんが、車の中でテキストを読み込みます。
最後の悪あがきですね。

集合時間の20分ほど前になって、教室に移動しました。
広い教室でしたが、8割がた埋まっている感じです。

試験開始。
筆記試験はテキストで勉強した部分が出題されていました。製図は、直前に読んでいた部分が出たので、とてもラッキー。
開始1時間ほどで解き終えたので、退室しました。

試験後、よくよく製図の問題を思い返してみると、おもいっきり条件を勘違いして解いていました。ガーン。(簡単に言うと、地上階と地下階では、設置する感知器の種類が異なるのですが…)
こうなると、あとは天に祈るしかありません。

そして、合格発表日。
インターネットで確認します。

あった!ありましたYO!!
奇跡みたいなもんです。あそこまではっきり製図を間違えていたのに…
ありがたやー、ありがたやー。

数日後、結果通知書が送られてきました。

実技試験 正答率61%!!
正答率の基準は60%以上なので、ギリギリです(汗)
間違っている部分はわかっているので、その他の部分がきちんと正答だったのでしょう。
あっぶねー。

というわけで、無事に「消防設備士 甲4」を取得することができました。

参考書・問題集等

テキストは上下巻。電気工事士の科目免除があるため、半分以上を読み飛ばすことになるので、なんかもったいない気がしますが……電気工事士科目免除対応版とか出たら嬉しいなあ。

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ネットでいろいろテキストの読み比べを見てみると、この公論出版一択の感じでした。
なぜか実際問題とほぼ同じ問題が収録されているという話です。
実際、製図の問題なんかはほとんどそのまま出題されます。

テキストとしてもよくまとまっているので、選ぶとしたら公論出版一択ですね。

合格証書・免許証

危険物取扱者と同じような免状です。
試験団体が同じなので、そりゃそうでしょうけど。

甲種と乙種で欄が分かれているので、フルビット立てるなら、乙種をまた受けないといけないのでしょうね。そんなこと、(私は)しませんけど。

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